ウクレレ

島村楽器では2020年から「日本ウクレレ」企画がスタートしました。
日本ウクレレとは・・・「木材パーツすべてに国産木材を使用し、日本国内で製造されたウクレレ」です。
日本の木工技術は世界的にみても高い水準にあります。
昔から様々な木材を使用して家や家具なども作られたように、楽器に至っても、様々な木材をそれぞれの木材の特徴にあった形で適切に管理し、楽器として完成させる技術を持っています。
今回の「日本ウクレレ」には。「能登ヒバ」を、ウクレレの音色に最も影響するボディの表板とネックに採用させていただきました。
特に音の太さなど「音質」に影響するネックに「能登ヒバ」などの針葉樹を採用する例は今までの製造過程の中では、あまりない試みでした。
しかし、最新の優れた乾燥技術や、硬い「エンジュ」材との組み合わせなどの工夫により、楽器としての強度を確保しつつ、響きがしっかりと演者に伝わるようなウクレレに仕上がりました。
従来のウクレレにはない独特で、かつ音抜けの良いスッキリとした音色のウクレレになったと思います。
19世紀にポルトガルからハワイに渡ってきた小さな弦楽器が後に、ハワイの木を使いハワイの職人によって作られることで「ウクレレ」という新しい楽器になったように、日本で生まれ育った木材を100％使い、日本で製作されたウクレレ「日本ウクレレ」を誕生させて、新しい音を生み、新しい音楽の楽しみ方が生まれる事を願っています。