能登ヒバ楽器プロジェクト ATENOTE
能登ヒバ楽器プロジェクト ATENOTE
能登ヒバ楽器プロジェクト
“ATENOTE”とは？
ATENOTEとは
人と里山が奏でる
悠久のサウンド「アテノオト」
ATENOTEは能登ヒバ（別名：档／アテ）を使用して楽器をつくり、“人”と“自然”をつなぐ地域材活性化プロジェクトです。
能登ヒバを産出する里山は、人と自然が長い年月をかけて親しく寄り添い、築き上げた財産です。
しかし近年の国内産木材需要の低下や後継者不足によって、里山の豊かな循環に大きな乱れが生まれ始めています。
この先の未来も自然とひとつとなって歩み続けるために、ATENOTEは様々な楽器メーカーと協力し、
清らかな里山の音を世界に響かせます。
楽器のご紹介
ATENOTEは石川県の県木「能登ヒバ（アテ）」を活用して楽器メーカー様と共に様々な楽器を製作しています。自らがブランドとして楽器を販売することではなく、メーカー様へ材料として能登ヒバを活用することを提案し、その価値を共有することが目的です。能登ヒバの性質を検証し、新たな利用価値を創造します。
木へのこだわり
一般的な楽器は、その材料として天然の高級銘木が使用されます。しかしATENOTEでは「人と自然のより良い関係を未来へつないでいく」という考えから、地元のサスティナブルな木材（能登ヒバ）を使用することに徹底的にこだわっています。針葉樹である能登ヒバを楽器材として活用するため、様々な工夫をしています。
取り組み事例
インタビュー
応援メッセージ
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今津甲
インタビュア／ライター
- 「使われている木はどこ産なんですか？」。ミュージシャンに楽器について尋ねること数十年、一度もしたことがなかった質問がこれ。ミュージシャン側から語られたことも皆無だった。目にしていながら考えが及ばない。愛用していている側も知らない。楽器の生い立ちの部分にポッカリ空いたミッシング・リンク。それを初めて埋めてくれたのがATENOTEとの出会いだった。ギターもベースもドラムスも輸入材で作られてきた、という事実をまず知らされた。続いてその輸入材が枯渇し始めているから有り余る国産材を、石川の場合は地元のヒバを使って楽器を作ってみよう、という理に叶った試みを知った。このストーリー、耳にすれば誰もが腑に落ちる流れを持っているだけに、必ず世界の需要に応えるところまでいくはず。そのことをモチベーションに、毎回インタビューさせていただいています。
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井上良平
AUN J クラシック・オーケストラ 和太鼓奏者
- 人と自然を繋ぐことが出来る楽器のひとつに和太鼓があります。今回初めて能登ヒバで製作された太鼓を、ASEAN首脳会議のガラディナーのオープニングで使用しました。初めて見た瞬間にいい音するなと感じました。作り手の想いがしっかりと伝わってきました。通常の桶胴太鼓より軽さもあり、取り回しは群を抜いて良いと感じました。軽さによって質感は悪くなりがちだけれど、叩いた時の合成感と皮との相性のバランスがとても良かったです。まだしっかりと叩き込めていないですが、胴が鳴る感覚、そして裏の叩いていない皮も同時に鳴るような、澄んだ音色の中に芯があって、驚きました。しなやかさの中にパワーがあるというのでしょうか。和太鼓の材料としては、優れたものになっていくと感じます。これから多くの人が使用することが楽しみです。楽器は人と人を繋ぐことができます。楽器は演奏者がいなければ、命が吹き込まれません。この楽器を通して、このプロジェクトの自然と人を繋ぐことこそ楽器と人を繋げるきっかけになり、新しい出会いと未来がここから始まるのだと思いました。
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井上公平
AUN J クラシック・オーケストラ 三味線奏者
- 能登ヒバの三味線をASEAN首脳会議のガラディナーのオープニングで演奏しました。今まで使っていた三味線の中で最軽量でしたね。とても素朴な澄んだ音色が出ていました。それと胴鳴りがもう少し出ればもっと響く音色になるのかなぁと思いました。多分ですがさわりがあるともっと響きそうです。それと糸巻きが材質が柔らかいのが少し心配でしたが、日本の古来の材木で作られた三味線なんで、とっても誇らしい感じがしました。演奏させていただきありがとうございました！
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